2025年（令和7年）の公示地価によると、長崎県全体の平均地価は72,982円/㎡（坪単価：約241,300円）となり、前年と比較して+1.1％の上昇を記録しました。直近10年間（2016〜2025年）の年平均成長率は+1.84％と、4年連続で緩やかな上昇が維持されています。

物件の買取価格が『高くなりやすい地域』

長崎市（住宅地）

住宅地の平均は約45,540円/㎡（坪単価：約150,546円）、前年比+1.14％の上昇と堅調です。
地価が安定していることもあり売却しやすいと言えます。

長崎市（商業地）

商業地の平均は約157,375円/㎡（坪単価：約520,250円）、前年比+1.37％の上昇となっています。
地価が安定していることもあり売却しやすいと言えます。

佐世保市（住宅地）

平均価格は49,712円/㎡（坪単価：約164,300円）、前年比+2.0％と地域の回復傾向が見られますが、直近10年で見ると年平均成長率は–3.19％とマイナスであり、過去の下落からの回復過程中であることに留意が必要です。

物件の買取価格が『安くなりやすい地域』

郡部や離島部など、人口減少・高齢化が進む地域では、需要が限定的で買取価格の伸びは鈍化している傾向です。

ただし、駅近・平坦地・生活利便性の高いエリアの物件であれば、例外的に買取価格が高くなる可能性があります。

注目エリア・要因

長崎市では、長崎スタジアムシティ開業の波及効果で、JR長崎駅〜浦上駅周辺の商業地・住宅地ともに需要が高まっています。一方、中心部の高額住宅地では上昇率が鈍化傾向という面も見受けられます。